子育てしやすいまちへ、住み続けたいまちへ
〜令和6年(2024年)の2月定例会にて各派代表者質問を行いました〜
普段の議会では、個人が好きなジャンルで行うことのできる「一般質問」がありますが、一般質問を行わない議員や、アピールからか内容が薄く短時間で終わる議員が多いと感じます。
2月は普段と違い、予算特別委委員会が設置されるため、新年度予算に対する各会派の代表質問が行われます。(無所属は一般質問となります。)
一般質問と違い、代表質問は予算を見据えた鎌倉市の取り組み全体の質問を組み立てなければならず、特に新人議員は覚えなくてはならないことも多く大変です!!
令和6年の一般会計予算は、前年度より約77億円増の過去最大規模
長いコロナ禍生活で生じた格差や分断を埋め、誰もが生き生きと暮らすことを取り戻すための増額であったと評価されるような行政運営を目指してほしいと考え、特に4つの視点での取り組みについて質問しました。
①障害のあるなしに関わらず誰もが安心して暮らせる視点
障害のある子ども向け福祉サービス(放課後デイ、在宅介護、ショートステイ、移動支援など)の利用負担を無償化にするという取り組みは全国的にも珍しく、他の自治体のモデルになるため今後の支援の充実に期待します。
②次世代を担う子どもたちの「今」を大切にする視点
子どもの育ちを支える施策は、待機児童対策の充実やひとり親家庭の支援強化に加えて、学びの多様化学校の設置に向けた準備や校内フリースペースの整備、フリースクールの利用児童への女性の拡充、子育て相談等ができる子ども家庭センターを設置するなど数多く挙がっています。新しい施策については形を作っただけで慢心せず、当事者の意見を聞きながら、取りこぼされる子どもがいないように丁寧にすすめてほしいです。
③一人の命も取り残さない防災の視点
津波避難建築物の標識の再設置や福祉避難所設置の協定締結施設を増やすことは評価しますが、津波避難困難区域の解消に向けたハード面での取り組み、県に対する津波警戒区域指定への要望、防災力向上マンション認定制度の導入などを求めました。
④本庁舎整備における「市民が主役のまちづくり」の視点
新庁舎の基本設計等の業務委託日が盛り込まれた予算案に賛成しました。災害時に業務継続ができ、救援・復旧の拠点として十分な機能を発揮する本庁舎を消防本部と一体的に整備する必要性は「待ったなし」です。
子育て世代からは、子どもの居場所への要望が多く寄せられています。
市役所現在地の利活用と合わせて、市民の交流スペースや市民活動の拠点の充実を目指すべきです。
基本設計の過程でそうした多様な可能性が示されることは、鎌倉市の未来に大きな意味を持つはずです。
取り上げたその他の事業
野村総研跡地の利活用、緑の維持管理、市民住宅集約化、香害の啓発、食糧支援などについて意見を付したほか、戸別収集などのごみ処理体制、安心安全な学校給食、学校防災マニュアル、次期職員適正化計画の方向性、ホームヘルパーの人手不足問題、学校施設の断熱化の工夫、包括的性教育の推進など、多分野にわたり課題の指摘や提案を行いました。